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創作設定

TITLE_創作設定D
GENRE_MR.TORTURE


 ■ エドとグレアム(絵)
 ■ なし
 ■ なし
[詳細] 


記事分類創作設定拷問男
創作設定

TITLE_創作設定D
GENRE_MR.TORTURE


 ■ 牧場娘トレイシー
 ■ MS.SMAILE
 ■ なし
[詳細] 

牧場娘トレイシー

● 笑顔で家族を明るくする少女

テキサスの小さな田舎町、ルッケンバックの牧場主の娘。温かい両親に見守られ弟のジェットと共にやんちゃに育つ。

快活で男勝りだが、母の愛馬ダレルや、牧場の動物たちの世話が大好き。見かけによらず 、家事全般も無難にこなす。

牧場で弟と一緒に世話をし、可愛がっていた羊のメリルが死んだ時、メリルの首鐘を溶かしてチョーカーにした。それを弟のジェットとおそろいで身につけている。



● 両親の死

彼女にとって『家族』と呼べる大事なもの全てを、人喰男の犯罪組織『死体喰らいの悪魔』の圧力がかかった地元の保安官事務局長に奪われる。

父イアンは冤罪で監獄送りにされ、父を待ち続けた母キアラは心労から病にかかり、トレイシーとジェット、子供二人を残し死んでしまう。

父イアンは監獄で妻の病死を知ると、『子供達にはそうさせまい』と仮出所の際、まだ刑期のある自分を待ち続けないように、わざと子供二人に冷たい態度を取り、親離れさせる。

そして、牧場の動物達を全て売り払い借金もして、子供達に牧場を残すために、半分国の私有地だった牧場の土地を買い取る。その借金返済のため、二人の父は『拷問男』を捕まえる囮役を買って出た。

だが、イアンの土地を使い開発計画を進めたい関係者に、『拷問男がやった』事として、二人の父は拷問男の目の前で射殺された。



● 監獄送りに

その後、ルッケンバックの保安官事務局長はトレイシー姉弟にまで罪をでっちあげて被せ、監獄街送りにする。その際、土地の権利書を彼女から奪い取り満足するが、後日それが偽物と気づき地団駄踏む。

冤罪の刑期三年を経過する頃は、トレイシーは成人しており、牧場に戻っても、局長に無理矢理土地の権利を奪われることはない。

トレイシーはアルカトラス島にある監獄街に送られ、父親が命がけで守った『家であり生まれ育った場所である、牧場の権利書を守るため、監獄街で必死になっている。



MS.SMILE

● 笑ったら負けかなと思ってる

笑顔の朗らかなトレイシーだったが、両親が死と、故郷での冷遇で、監獄街に来てから人を信じず笑わなくなる。

また監獄に入れられる際地元の保安官に暴行を受けたため、男嫌いに。それがエスカレートし、『あたしがいい男になれば、男嫌わなくて済む。だから男になる』と理想の男を目指し出す。鉄パイプと、骨太になるために牛乳を隠し持ち、言動もどんどん男らしくなってゆく。

彼女が唯一心を許す、年の離れた弟のジェットが可愛くてしょうがなく、両親が死んだ後はつかず離れず傍にいて面倒を見ている。

彼女の鉄パイプで殴られかけた保安官のグレアムに『街のルールを使って身を守れば、そんな鉄切れ持たなくていいのに』と言われるが 、『そんなずるさなんかいらねーよ』と常に真っ向から事を解決しようとする。

監獄街で、母と同じ車椅子に乗った少女フィオナと、和やかな友情をはぐくむ。彼女の事も守ろうと、トレイシーは言動と振る舞いがより男らしくなっていく。

トレイシーとグレアム

● 婦警トレイシー死亡

婦警トレイシーが、グレアムの二重生活に気付く。『自分が傍にいたらグレアムが犯罪者になってしまう』と、痛みを感じない彼女は、グレアムの拷問道具を使って自殺してしまう。

取り調べの際、グレアムが麻薬の副作用を抑えるために刺している全身の針に気づいた刑事に、それを抜かれる。

結果、グレアムから正気を保つための痛み消え、バッドトリップによる意識混濁・幻覚に数日間苦しむ。同時にトレイシーが死んだという事実に耐えられず、自分の担当した『ボドム湖殺人事件』の少年と全く同じ剥離性同一障害にかかり、彼女の記憶を全て失う。

同時に、婦警トレイシーと一緒に担当していた『ボドム湖殺人事件』の少年から聞き出した情報と記憶もなくなってしまい、事件も迷宮入りに。



● 義父の遺言

恋人の詳しい記憶と一緒に、人に対する本物の愛情も失ったグレアム。

残っているのは、幼い頃、義理の父ロウランドに刷り込まれた『感情を排除し、言い訳を作るな』という後の犯罪者を作るための自己暗示と、母に対し持ってしまった歪んだ性癖で、グレアムはそれを愛だと思うようになってしまう。

それにより、『拷問=愛』という思考を元に行動する、彼を数年間に渡り拷問で苦しめた、実父アドルフそっくりの拷問男になってしまった。

その後、牧場トレイシーの父殺害容疑、度重なる拷問で死傷者を出した罪を受け、グレアムは捕まる。

グレアムの同期で、彼を逮捕したエドは、あれだけ仲の良かったトレイシーの記憶が全くないグレアムを見るなり、腹立たしさで彼の横っ面を思い切り殴るが、自分ではどうにも出来ないと悔しがる。



● 欠けたトレイシーとキンバリーの目的

グレアムの記憶を取り戻すには、彼に欠けている『トレイシーの存在と、愛情』が必要だとキンバリーは言う。

キンバリー課長は『調査』と称し、グレアムが警察試験を受けに来る前に、彼の素性を全て調べていた。そして、彼の加虐趣向のスイッチになる『トレイシー』という名を持つ優しい彼女を課に採用し、意図的に彼に出会わせた。

同じ課内で二人が仲良くなり、彼が自分の性癖に負け、犯罪者が出来上がるのを待つ。

グレアムが大なり小なり問題を起こし捕まったら、『監獄街の内部の報告書を提出させる』と言う名目で、警官のスキルを持つ彼に職務を与えさせ、監獄街に送る。

グレアムを監獄保安官として手駒にし、監獄内には彼の代わりの『偽物の拷問男』を配置する。そして、現在監獄街を牛耳っている人喰男爵アリスの行方と情報を追わせる気でいた。

新人を採らないキンバリーが、課に二人も新人を採用したのはこの理由からだった。



● エドとシュトゥールム

キンバリーから、二人の採用理由を聞いたエドは『人間のする事じゃない。部下が自殺しても、犯罪者になってもお構いなしだってのか、トレイシーもグレアムも、モルモットじゃねえんだぞ!』と彼女の行いを強く非難し怒鳴る。

そこで、エドはエドのやり方で、監獄内の人喰男を捕まえて、キンバリーの前に突き出してやると言う。

キンバリーに『あんたの親族の警察関係者が、人喰男の組織の圧力がかって警察として機能してない。その下っ端のあんたに何が出来る。最悪殺されるわよ』そう言われ、ショックを受けるエド。

エドは死んだトレイシーと、犯罪者になったグレアム、自分の正義のために親族達と縁を切る。

エドは信頼できるフィンランド警察ベア部隊の先輩・アレキシ隊長から『監獄街が存在する本当の目的』を聞く。

『犯罪者の更正を名目に、罪人を使った兵器の人体実験を行う施設』だと知ると、危機感を覚えそれを阻止しようとする。

以降、アレキシ隊長と志を友にしているという、近隣ドイツのシュトゥールム将軍の部隊と連絡を取るようになった。

『監獄にいる同郷の軍人・MJ軍曹の部隊と私の部隊、
 内と外から叩けば、今回の計画は阻止できる。
 軍内で協力者だと思われないよう、
 私はMJ軍曹を先に監獄送りにしたが、
 彼は私を味方と思っておらず、彼の部下達も私を恨んでいる。
 MJ軍曹が私の部隊を攻撃してきた場合、鎮圧しなければならない
 彼を説得できるだろうか』

シュトゥールムは、かつての鬼のような同期を思い出し、ぼやく。

エドは、『俺は絶対それを阻止して、ベア部隊のマンネルハイム十字賞をおっさんにやるから安心しろよ』と言って明るく励ます。



● 現在

監獄街で、トレイシーは牛乳配達・MJ軍曹の店でウェイトレス(二等兵)をしており、弟のジェットは同じ店のレジ係。

トレイシーは囮捜査の際、父を殺した事になっている『拷問男』を心の底から憎んでおり、街に張られた偽拷問男の手配書を見ながら、顔も見たくない野郎だと、保安官のグレアムに話す。

とにかく監獄街の三年の刑期を終え、この街を出て故郷に帰るんだと、トレイシーは他の犯罪者達から必死に弟を守っている。(後編1、2話)

記事分類創作設定拷問男



創作設定

TITLE_創作設定C
GENRE_MR.TORTURE


 ■ 体温感知能力2
 ■ MR.TORTURE
 ■ なし 
[詳細] 

関連記事:体温関知能力@

■ 人体には、『痛点』と呼ばれる、痛みを感じる神経が集中した場所ある。

痛みは本来、危険を回避する為にあり、 『触れて痛みを感じたら手を離す』という反射的な行動も、自分の身を守る為で、『痛みを感じない状態』というのは非常に危険。

■ グレアムは捜査官時代、職場の同僚であり恋人でもあるトレイシーの園芸趣味に付き合い、植物を育てていた。

『僕はトナカイ肉とキノコのシチューが好きだから、それに入れる為のキノコさ』

そう言いながら、自分のプランターにキノコの菌と花の種を植え、トレイシーと和やかにガーデニングに勤しむ。

だがそれらは、グレアムの副業に必要不可欠なものだった。

【マジック・マッシュルーム】
幻覚作用を引き起こす植物性アルカロイドのシロシビンを含むキノコ。

【空色朝顔とハワイアンウッドローズ】
同じく幻覚成分である、リゼルグ酸ジエチルアミド(LSD)の効果を誘導する麦角アルカロイドを含んだ花。

グレアムは毎日、何食わぬ顔でそのキノコと花を観察し、熱心に栽培していた。


どちらもグレアムが生きていた19世紀中頃のフィンランドでは合法で栽培出来たが、マジックマッシュルームは2002年、LSDは1970年に、日本でも『麻薬』に指定され所持・栽培は禁止になっている。



体温感知能力について2 (裏グレアム)

 【 体温感知能力+マジックマッシュルーム 】

グレアムは捜査官としての職務にあたる一方で、世界各地から選りすぐりのマゾ共を集め、その人体を使った拷問奇術により、彼らに最高の苦痛と愉悦の時間を売る『拷問男』としての顔があった。

グレアムはマジックマッシュルーム(以下MM)を服用することで、体温感知能力の感覚が冴え、体温・血流に加えて、『感覚神経』も関知できるようになる。

『痛点』を把握出来るそれは、拷問奇術を行う際に大変使い勝手が良く、グレアムは拷問ショーの前には必ずMMを服用している。

もう一方のLSD、別称『ラッキー・ストライク・ダイヤモンド』という名のドラッグは、効果が強すぎてバッド・トリップした際に長時間意識が喪失したので服用を控えている。



 【 副作用 】

合法的に育てられる植物アルカロイドとはいえ、立派な麻薬に変わりないので、当然、副作用がある。グレアムはそれによって起こるバッド・トリップを防ぐため、普段から自分の痛点全てに、針治療で用いられる長い針を刺している。

痛みで正気を保つ為の手段だが、全ての痛点に針が刺された状態なので、息をしているだけで全身に激痛が走る。しかし孤児院時代、院長の苛烈な拷問に何年も耐えたグレアムには許容出来る範囲の痛みだったので、彼はその状態のまま捜査官として、昼間の職務に就いている。

だが針を抜いた瞬間に正気を保つための痛みがなくなってしまうので、蓄積されたバッド・トリップが一気に襲ってくる。



MR.TORTURE

● 伶儒の夢幻劇場

拷問男は『苦痛を与えるスペシャリスト』なので、マゾ達を殺してはいけない。だが人体と拷問道具を使う残酷なショーでは、どうしても怪我人や死者が出てしまう。

そこでグレアムは拷問奇術の仕掛けとして、孤児院時代の親友の力を借りていた。

孤児院から中央アジアの見物小屋売られ、※『伶儒』と呼ばれる東洋幻術士として故郷に帰ってきた親友ハンス。ハンスが見物小屋で仕込まれて使っていた、人に『錯覚と幻』を見せる幻術。

それにより観客の痛覚を麻痺・倍増させ、マゾ達が受ける痛みを倍に、一滴の出血を血飛沫にと、その視界に現実以上に荒唐無稽な幻を見せることが出来るのだ。

※ 東洋幻術は中央アジアから発生し、中国に、天平時代に日本にも伝わったが、『伶儒』と呼ばれる幻術使いの子孫の存在は定かではない。



● 拷問男の拷問ショー

グレアムは、存在しない電話番号・ダイアル1800に電話してきたマゾ達を、既に閉鎖されたヘンリエッカ歌劇団の地下劇場に集める。

孤児院時代、劇役者だったグレアムは、そこで『拷問奇術士・拷問男』になる。昔グランギニョル公演の際に使い方を学んだ拷問道具を駆使し、マゾの人体を使った拷問奇術と幻を、観客であるマゾやサドに見せる。

拷問男はそこでエキセントリックなパフォーマンスを取りながら、恐ろしくも滑稽なショーの中、加虐趣味で不気味な道化師を演じ、世界のSMマニア達を悦ばせている。



● 閉幕の儀式

『地下劇場で行われるショーの内容は、口外禁止だ、くされディック共。
 守れないマゾは、今から口を縫いつけ氷漬けのボドム湖に沈めてやる。
 水死体になり、明日、新聞の一面トップを飾りたい恥さらしから挙手して前に出ろ』

ショーが終わると拷問男はそう言い、挙手したマゾ数名の靴下だけを残し全裸にする。そして唇をビッチリ縫いつけると頭からガソリンをぶっかけ、マッチで火を付けた。

『自分でボドム湖に飛び込んで来い。
 マゾによるマゾだけのアヴァント寒中水泳大会だ。
 賞品はお前等の命。ルールは靴下だけは履いてて良し。優しいだろ。
 帰ってこなくていいからな』

炎上マゾ共が、塞がれた口で唸りながら走り出したところで、会場中のサド共が喜び出す。拷問男はその様子を満足げに確認すると、会場に睡眠ガスを噴射させる。

眠りこける観客達を置きざりにし、助手の伶儒・拷問犬パウエルと廃劇場を後にすると、拷問男はグレアムに戻り、家に帰って普通に寝る。



● 愛すべきサドとマゾ

会場で目が覚めたマゾ達は、拷問男に火だるまにされ、あれほど痛めつけられたはずの体が、『痛点の上に残された擦り傷や火傷の痣に、血が滲んでいるだけ』という事実に首をかしげるが、あの恐ろしい『痛み』は感覚として残っている。

会場内にいるサド達も、もう一度残酷で奇想天外なショーが見たいと、次の拷問ショーに期待した。

そういったサドやマゾが、拷問男のダイアル1800をプッシュし、それを続ける内に、グレアムはアンダーグランドで一躍有名人になった。

裏社会一残酷で恐ろしい人喰解体屋で、グレアムの両親も解体した『MR.ERTER』とは全く対極の、裏社会一ファンの多い拷問奇術士『MR.TORTURE』として、拷問男は名前を並べられることが多くなる。



グレアムの動機

● 障害を持つ恋人の為

グレアムが日々、植物性アルカロイドを含むキノコと花を育てて服用し、全身に針を刺しその麻薬の副作用に耐え、廃劇場で拷問ショーを開くといった奇行の全ては、『加虐趣味のある自分が、恋人であるトレイシーを傷つけないようにする』為だった。



● 二人の馴れ初め

グレアムとトレイシーが特別捜査科に配属されてから、しばらく経った。

トレイシーの、『何もないところで転ぶ』、『常にどこか怪我をしている』、『指で点字が読めず記述を間違える』、『熱い物を持つと、本人の意志とは無関係にそれを落としてしまい何度も壊す』等の、何度も繰り返される壊滅的なドジ。

大事な点字用のレーズライターを数回落として壊され、熱湯に近いお茶を大事な書類に何度も何度もぶちまけられ、それをゴミにされ続ける。

それが数ヶ月目に突入した辺りで、 捜査官時代、滅多なことでは怒らなかったグレアムも、『なぜこの子は注意力散漫を直す気すらないのか』と我慢できなくなった。

『どうしてこんな子を採用したんですか』と、トレイシーがいる前で、キンバリーに文句を言い、『自分と違って目も見えて、身辺の注意だって出来るのに 、なぜそれをしようとしないんだ』とトレイシーを非難する。



● トレイシーの障害

グレアムはトレイシーの幼なじみであり、同僚のエドにそのことを話した。するとエドはグレアムの態度を強く注意し、彼女の障害について話しだした。

トレイシーは、幼少時の大怪我で痛みを感じる神経が麻痺してしまい、皮膚から感じる『感触』、『痛み』、『温度』というものがわからなくなってしまったんだという。

力の加減や、温度、体に痛みや衝撃を受けても、彼女にはわからない。その為、感触の分からないものを間違った加減で掴んで、落として壊してしまったり、目に見える怪我をするまで危険な物に触れ続け、『ただのドジ』にも見えるような行動を取ってしまう。

トレイシーのドジは、感覚の欠如によるものだったのに、自分は同じ障害を持つ立場でありながらそれを非難し、彼女に辛い思いをさせてしまった。

グレアムは、それを聞くなり罪悪感でいっぱいになる。



● 優しい彼女

グレアムはトレイシーに、今までの振る舞いを謝るが、彼女は全然怒ってないという。

トレイシーは、『死んだ両親が守ってくれた、この体のことを障害って言ったら、両親が悲しむ』『障害を言い訳にせず頑張っているグレアムのようになりたかった』、そう言って、自分の障害をグレアムにだけ隠していたことを逆に謝ってきた。

グレアムは、トレイシーの優しさと心根の真っ直ぐな所に惹かれ、同僚として同じ職場で過ごし、しばらく経つ頃には、すっかり彼女のことが好きになってしまった。

以来二人は『視覚』と『温度・痛み』というお互いの欠けている部分を補い合うように、恋人になり、やがて一緒に暮らすようになる。



グレアムの性癖

● 愛する者の死に興奮する

グレアムは少年時代、密かに愛し合っていた母トレイシーが人喰い男爵に惨殺され、解体される様子を見て、加虐性癖に目覚めてしまった。

孤児院時代に実の父である院長に憎まれ、拷問され続け、底なしの『痛み』と『憎悪』受けている間は、そういったものは表に出なかった。

だが現在隣にいるトレイシーの存在と、『トレイシー』という懐かしい名前が、昔の残酷な記憶を呼び覚ます。彼女から底なしの愛情を受けるうちに、愛情深かった母トレイシーの死に様まで、暗闇の視界にフラッシュバックしてしまう。

挙げ句、その死に際に感じた興奮を反芻するように『この子の死に様が見たい・その声が聞きたい』という歪んだ愛情が抑えられなくなってしまった。

過去に数回、情事の最中にトレイシーの首を絞め失神させてしまった。
グレアムは盲目なので、姿が見えず、加減というものがわからない。

おまけにトレイシーは痛みを感じないので、暗い部屋の中、恋人に首を絞められても苦しいことに気づかず、悲鳴も上げずに、眠るように失神してしまう。

二人の事情を知る同僚のエドに、『トレイシーの首に手形が残っている』と指摘され、『どう頑張ってもお互いのためにならない』と言われて、無理矢理引き離されそうになったので、もう二度とそんな真似は出来ない。

その時の態度から、エドはトレイシーが好きなのではないかと感じたが、それなら尚更、トレイシーと離れるわけにはいかない。

トレイシーを誰かに取られてしまうなら、自分が苦しむ方がましだと、自分の異常な衝動を抑えるために拷問男になり、二重生活を始めだした。



グレアムの日常

● まさに拷問

昼間は全身の激痛に耐えながら捜査官として働き、帰ってくると、麻薬キノコを自分の食事に入れて食べ、夜中、隣で眠るトレイシーに手を出さず・起こさないよう 、そっとベッドから抜け出し廃劇場へ向かう。

グレアムはその度、口の利けない妹のメアリに、”このままじゃお兄ちゃん、麻薬中毒で死ぬわよ!今日はなんて言い訳すればいいの!?” と掌話で忠告されるが、『トレイシーを殺してしまうよりはましさ。彼女が起きたら”今日はムーミン谷に行ってる”っていっといてくれ』と言い残し、いつもの妙な衣装を持って家を出て行く。

そこで助手の伶儒・パウエルと共に不気味な道化師になり、やり場のない歪んだ愛情で世界中から集まったサドとマゾを悦ばせながら、残酷でエキセントリックな拷問奇術を見せ続ける。

そして明朝、何事もなかったかのように部屋に戻り、トレイシーに「おはよう」と言って、捜査官としての日常に戻るのだ。



現在

● 拷問男が殺人鬼に捏造される

裏社会で何かと話題に上げられる、愉快犯のような拷問男を、『犯罪者』として捕まえたい警察関係者が、『拷問男に拷問され身体が欠損した被害者・死者』を捏造し、行方を追うようになった。

その為、本物の拷問男を知り、彼を愛するサドやマゾ以外の人間には『殺人鬼』として呼ばれるようになった。おまけに『殺してくれ』という内容でダイアル1800に電話を掛けてくる者まで増え、グレアムはそれを疎ましがった。

トレイシーと一緒にいる為だけに、こんな面倒なことをやっているというのに、さらに面倒ごとを増やすんじゃあねえと、グレアムは毎日イライラしていた。



● 粋なマゾ達

『拷問男殺人鬼説』が流れ始めた、拷問ショーの時のことだった。

『元気出せよ拷問男。俺たちみんな、お前のことちゃんとわかってるぜ』

なぜか全裸の、粋なマゾ達数名に爽やかに慰められ、鞭と蝋燭を手渡される。

拷問男はマゾ達の優しさが心に染みたので、マゾ共が満足するまで、その鞭を使い全身を鞭打し、汚い言葉で罵ってやった。



● 上司に『アホではしゃぎすぎの変態野郎』と言われる

特別捜査課で拷問男の捜査も扱うことになり、グレアムはさらにイラついた。

上司のキンバリーはやる気無く、事件の資料を見ている。

『被害者の供述がつじつま合わないのよね。
 自分の性癖から、他人に金払ってやらせたことに、被害届出すかしら普通?
 自分自身を否定していることになるじゃない。

 逆に、この変態野郎がここまで有名になるってのは
 拷問男を知る第三者が大勢いるってことでしょ。

 つまり『自分の情報を知る者を殺さず、望む物も与え、遺恨も残さない』から
 途中で捕まることもなく、信者に祭り上げられて有名になったのよ。

 この事件の少ないフィンランドで、死者を出したり、
 跡が残るような派手な手段を取っていたら、
 初犯でとっくに話題になって、捕まってるわ。

 要するに、警察関係者が嫌う裏社会で
 『わけわからん手段ではしゃぎすぎたアホ』に対する見せしめのために、
 捏造容疑で追われるってことになるわね。

 なんでこんなアホな変態野郎を、
 必死こいて捕まえなきゃなんないのよ。めんどくさい』

キンバリー課長はそう言って、やる気なさそうに知恵の輪をいじっている。

グレアムはその的を射た推理を聞きながら、そのアホではしゃぎすぎの変態野郎があんたの部下ですよと心で毒づき、額に青筋を立てていた。

日々、署内で拷問男の話題が『殺人鬼』として持ち上がる度、グレアムはイライラして、会話主にガソリンをぶちまけて点火し、『ボドム湖に飛び込んで来い』と叫びたくなる。

『ショーを開けば喜ぶ、愛すべきサドやマゾでもない
 ただの人間を  なぜ殺す為だけに拷問しなければならないんだ、
 僕はこうしてる間にもキノコの副作用で全身が痛えんだよ!
 このくされディック共が!』

グレアムはダイアル1800をプッシュする自殺志願者からの連絡も疎ましがり、その第一声を聞くなり電話を叩き切っていた。(前編5話)


記事分類創作設定拷問男
管理人の雑記

TITLE_創作設定B
GENRE_MR.TORTURE


 ■ MJ軍曹(後編第2話〜) 
 ■ なし 
 ■ なし 
[詳細] 

● ファミレスの司令官・MJ軍曹

監獄街にある飲食店『フルメタルジャケット』の軍人店長。

ナチスドイツのSS(武装親衛隊)制服に身を包み、拳銃片手に接客用語を号令のように叫ぶので、客を過剰に怯えさせる。店のテーブルには海域の名前がつき、従業員達は『二等兵』のバッチを付けている。

メニューの名前は全て化学兵器の名称が含まれている為、客は『マジでなんか入ってんじゃねえのかコレ……』と疑うが、料理の味はいいらしく、開店以来厨房の食材が余って店終いしたことはことはないらしい。MJ軍曹の趣味で、ウェイトレスの制服の露出度が高い。



MR.SOLDER

● 鬼札軍曹

普段はセクハラ好きのエキセントリックな変人そのものだが、細菌・化学兵器を自分で調合し武器を改造したり、管理職しか知り得ない監獄街の情報を調べ上げ、対処法を練るなど、洞察眼が鋭く抜け目のない優秀な軍人。

『マッド・ジョーカー(鬼札)軍曹』は軍隊での仇名で、本名はカール=マイヤー大佐。

階級は一佐だが、強い軍人を育てる『軍曹』であることに異常にこだわりを持ち続け、昇進を拒否し、名誉ある勲章を『俺を軍曹でいられなくする鉄クズ』と呼び、ゴミ扱い、溶かして被甲鉄鋼弾の材料にしてしまう。

MJ軍曹が行う厳しい訓練によって、死人・自殺者が続出したが、彼の育てた少数精鋭部隊は、個々の能力が非常に高かった。一人一人が戦闘のスペシャリストで、軍隊の一兵士達というより、すでにいくつもの戦場を渡り歩いてきた百戦錬磨の傭兵集団に近い部隊だった。

MJ軍曹は、脱落者には冷たいが、辛い訓練に耐え抜いた三等兵には、厳しくもあるが常に敬意を払って接する。兵はそんな軍曹を慕い、仲間内の結束は鉄のように堅かった。

だが、彼らも人としての感覚が少々欠如しており、目的のために手段は選ばない為、『優秀だが、MJ軍曹以外にはとても扱えない部隊』と呼ばれていた。



同期の軍人シュトゥールム

● 突撃将軍

祖国の『シュトゥールム(突撃)将軍』という仇名を持つリヒテン=シュバルツ少将は、MJ軍曹の同期。シュトゥールム将軍は、MJ軍曹の行いを避難し、『君は最高の軍人だが、それと同時に最低の人間だ。君の行いは万死に値する』と避難し、彼を監獄街に投獄。それによって将軍になった。

良心的で、部下に好かれる人柄を持ったシュトゥールム。

彼の部隊はMJ軍曹の部隊とは対照的な、一人一人の能力は高くはないが、『団結の強さ』『連携の取りやすさ』『志気の高さ』など、協調面で優れていた。

数を分散すれば様々なパターンの戦術を取ることが出来、物量勝負の場面では非常に有利になる部隊を指揮している。



ドミニク軍曹

● 最年少の鬼軍曹

二人を育てたドミニク軍曹は、後の伍長を選抜する際に、二人の二等兵を選んだ。

普段からドミニク軍曹は、初対面の三等兵に『お前は国のために死ねるか』と質問する。そして、死ねると答えた人間を部屋から閉め出す。

『国家への忠誠と言って、
 ありもしない死の覚悟や、出来もしない殺戮の勇気を語るのは愛国心ではない。

 我々の仕事は最前線で生き延び、祖国の民や文化を守ることである。

 お前等の死の先にあるのは、我々という盾を失った民の死と、
 祖先達が代々守ってきた文化の死、国という懐かしい地の死だ。

 我々は五体を失おうが、魂が炎上しようが、祖国のために生きねばならぬのだ。

 今、国のために死ねるといった命知らずは全員退室して故郷に帰るがいい。
 我が軍の司令官は優秀だ。我が部隊がいる限り、お前達の街に死は訪れない。
 我が前線に捨て駒はいらん』

ドミニク軍曹にそう言われ、部屋に残ったのがシュトゥールムとマッドジョーカー。

シュトゥールムは、武器でも人数でも、圧倒的な戦力差があれば、争いも起きず誰も死ぬ必要はないと言う。自分は将来、無駄な戦を数で圧倒し、死者を最低限に留める司令官になると言った。

マッドジョーカーは、個人の能力を極限まで高めた部隊を作れば、前線の兵は全員生き残って帰ってこれると言う。自分はそんな軍人を育てる軍人になると言った。



ドミニク軍曹の目的

● 人道に反した兵器開発計画の阻止

ドミニク軍曹が強い軍隊を作りたいのは、数年後に行われる人道に反した計画を阻止する為だった。

『他国の人体実験で強化された兵器』がドイツに搬入される。

そんなものを用いて祖国の民を守ることなど出来ないと、ドミニクは父である元帥と早い段階からこの計画に猛反対していた。だが、国内には賛同者もおり、軍の上層部はあてにできない。

ドミニク軍曹は数年後、万が一この最悪の計画が実行された時の為に、強く鋼の精神を持った、自分だけの軍隊を育てようとした。

その『最強の軍隊』を指揮し、『人体実験で失われる人命』と『ドイツ軍人としての誇り』を守る。そして、必要ならば計画に賛同し実験施設の警備に当たる他国の軍隊ごと鎮圧させなければと思っていた。

ただ、軍の上層部に『計画賛成派』が複数いたため、父と自分以外には目的を伏せ、傍目には『ただの訓練』に見えるように、自分が選抜した伍長二人と共に強い部隊を組織しようとしていた。



他国とのトラブル

● ドミニク軍曹が死亡

ドミニク軍曹が、普段から反目し合うシュトゥールムとマッドジョーカーを和解させるために、お互いに欠けている部分を気付かせようと、部隊を交換し演習を行っていた時だった。

シュトゥールムの部隊を、マッドジョーカーが野外で指揮する。シュトゥールムは軍に残り、マッドジョーカーの部隊が自主的に行う厳しい訓練を見学していた。

だがその野外演習の際に、国間のトラブルが置き、ドミニク軍曹は死亡。シュトゥールムの部隊は全滅。

部隊が他国の施設に連行された際、ドミニク軍曹と マッドジョーカーは拷問とも呼べる酷い尋問を受けた。

ドミニク軍曹は、『まだ訓練され始めた民間人』に近いシュトゥールムの部隊の人間が尋問されれば、情報を相手に漏らしてしまうと考え、その尋問が始まる前にMJを除く兵達を、その場で全員射殺した。

マッドジョーカーは、『今率いていたのが地獄の訓練に耐え抜いた自分の部隊だったら、この状況さえも打開できた』と、その日の演習内容を呪った。

そして拷問の際に軍服を脱がされたドミニク軍曹を見て驚き、ずっとクソ生意気な少年だと思っていた上官が、実はクソ生意気な少女だったことを知る。

そこでドミニク軍曹は自分の命と引き替えに、体内に仕込んだ爆薬を使って自爆し、施設から 単独任務の得意なマッドジョーカーを逃がす。

『あとを頼んだぞ、マッドジョーカー軍曹。
 私の選んだエースとジョーカー、残りのカードを集め・育てるのは、お前達の役目だ』

そう言って敬礼するとドミニク軍曹は自爆、マッドジョーカーは他国の兵が混乱仕出した施設から脱出した。



そして永遠に軍曹

● 離別したエースとジョーカー

マッドジョーカーは、たった一人、部隊の生き残りとして祖国に帰り、ドミニク軍曹が死んだことと、連れて行った部隊が全滅したことをシュトゥールムに告げた。 軍ではドミニクの父である元帥も、他国でトラブルを起こした責任を問われ地位を失っていた。

事情を知らないシュトゥールムは、 マッドジョーカーの話を聞き、ドミニク軍曹が死に、自分の部隊が全滅したこと知るなり普段の冷静さを忘れ、『なぜお前がいてそんなことになった。上官とはいえ、あんな少女まで死なせたのか、お前はそれでも軍人か』と激怒した。

マッドジョーカーは言い訳だけはするものかと、黙ってその場を去る。

ただ『シュトゥールムの甘いやり方では、いざというときに役に立つ、強い軍人は育たない』と今回のことで感じた。 シュトゥールムはカードとして必要ないと判断し、『自分はジョーカーだけの部隊を作るのだ』と決意する。

二人はそれっきり仲違いてしまい、『自分たちのやり方で、 強い部隊を作る』と離別してしまった。

シュトゥールムは、ドミニク軍曹の目的を知らず、 マッドジョーカーがなぜそこまで強い軍隊にこだわるのかが分からない。

マッドジョーカーはドミニク軍曹が死ぬ間際、強い軍隊が必要な理由と、 マッドジョーカーを逃がす理由、そして最も重要な命令を受けた。

そして、『何がなんでも強い軍隊を作り、ドミニク軍曹の意志を継ぐのだ』と死んだ上官に対する忠義を貫き、さらに手段を選ばず、永遠の鬼軍曹として新入りをしごくようになった。



現在

● 待機中

ドミニク軍曹が過去に言っていた『人非道的な人体実験』が、罪人をモルモットにし、行われる予定の監獄街。MJ軍曹は自分の後を追い、退役してきた部下達を傭兵として雇い、サンフランシスコ湾付近に一個部隊として滞在させている。

傭兵になった彼らは、金ではなく『軍人としての誇り』で動いていた。

価値あることは口に出さずひたすら行動する上官、MJ軍曹の性格をよく知っており、それをまた無言で敬愛し、その行動に付き従っている。



● 軍曹の日課

MJ軍曹は目的を遂行するため、『○○理論』を即座に自分の中で組み上げる。葛藤を排除し 、鉄の精神で自分の心身ごと完璧に統制する合理性の固まりのような軍人で、過程や人的評価などはどうでも良く 、『目的』さえ遂行できればいいと考えている。

もともと規律・規則・礼節を重んじ、詐称を嫌い、嘘をつかない彼は、『監獄街の三つのルールを前提とした、目的遂行為のルール』をいくらでも作ることが出来るので、この街で斥候が起きた場合に、自分に有利になるルールを考えながら過ごしている。

普段はドミニク軍曹に瓜二つな、店の二等兵である牧場トレイシーにセクハラ行為を働き、嫌われている。(後編3話)


記事分類創作設定
管理人の雑記

TITLE_創作設定A
GENRE_MR.TORTURE


 ■ グレアムの上司(前編第4話〜) 
 ■ なし 
 ■ なし 
[詳細] 

グレアムの上司

● キンバリー課長が嫌う犯罪者

グレアム曰く、”『記憶の隠し部屋』を、犯行以前に第三者と共有することで、その後の記憶の呵責を軽減しようという心理から起こる”『予告殺人事件』。

様々なタイプが存在する犯罪者の中でも、キンバリーは、その犯行で捕まる者達を一番嫌っていた。

大胆不敵に見える手段を取る事で、今から自分が背負う『犯罪者としての罪悪感』を『優越感と万能感』で打ち消そうとする、行動と相反する肝の小ささと心の卑しさに苛立ちと怒りを覚えるからだ。

既に人が死んだ後、犯人をメディアで祭り上げるマスコミも、反吐が出るほど嫌いだった。犯人がこれから受けるべき『最悪の犯罪者である自分」という良心の呵責が、『メディアに大々的に取り上げられた自分』という優越感で薄まってしまうからだ。

犯人をセンセーショナルに取り上げる報道は、模倣犯を誘発すると言い、捜査にマスコミが介入する事を彼女は心から嫌悪する。



キンバリーの課長の動機

● 両親の仇である犯罪組織を追う為

キンバリーは、人喰い男爵アリスの初犯でもある、イギリス・ロンドンで起きた『切り裂きジャック事件』を、迷宮入りにもかかわらず、幼少の頃からずっと解明したいと思っていた。

キンバリーの両親は、フィンランドのヘルシンキ警察署に属する優秀な捜査官だった。その自慢の両親を、幼い頃『切り裂きジャック』を模倣した予告殺人犯に惨殺され、そういった心理を持つ人間達が許せなくなる。

彼女の両親の死は、ヘルシンキ警察内にいる『死体喰らいの悪魔』の圧力がかかった上層部に、『犯人不明の通り魔による犯行』として扱われ、結局犯人は捕まらなかった。彼女はそれが我慢ならず、自らが捜査官としてヘルシンキ警察署に赴任した。



● 目的の為には手段を選ばない

優秀さで補い得ない部分で、彼女は使える手段は全て使った。
黒い噂のある上司に取り入り、枕出世、その後上司の悪事を暴いて失脚させるという行為も何度もやってのけた。

異例のスピードで、特別捜査科・課長の座につくと、そこで両親を殺した犯人を自力で追い、自国に潜伏していたその一味を捕まえた。

それが『死体喰らいの悪魔』のメンバー達だったが、翌日に、捕まえた犯人達は牢獄で何者かに解体されて跡形もなく消えていた。おまけに課の部下は、圧力のかかった上司に懐柔され、捜査官として使い物にならなくなってしまった。

彼女はそんな部下らを全員異動にし、庶務課と化した特別捜査課で一人、フィンランドで起きる猟奇事件をひたすら追っていた。彼女の同僚ジェイルは辞表を出し、探偵として全国を巡り、彼女をサポートしている。

だが彼女が一番捕まえたい『死体喰らいの悪魔』のトップは、追っても追っても捕まらない。



現在

● 新人二人を採用

『解体屋のアリスの姿を見て、殺されずに両目を抉られただけで済んだ』新米の捜査官グレアムと、壊滅的にドジだが邪念のない庶務係のトレイシーを課に採用し、彼らと一緒に事件を追っている。



● 普段のキンバリー

つまらない事件を担当すると、途端にやる気がなくなり、知恵の輪ばかりいじり出す。 ONとOFFのスイッチが顕著で、普段はとてもだらしがなく、自宅では下着姿で歩き回り、ゴミをゴミ箱に捨てられず、部屋が恐ろしいことになっている。(前編5話)


記事分類創作設定拷問男
管理人の雑記

TITLE_創作設定@
GENRE_MR.TORTURE


  ■ 体温感知能力(タイポサミア) 
 ■ なし 
 ■ なし 
[詳細] 

■ 体温感知能力(タイポサミア)は、グレアムが少年時代、人喰男爵アリスに両目を抉られ、失明した際に身についた特殊な感覚。 人体の体温と血流、無機物の輪郭線が暗闇の中に浮かんで見える。

日常生活では、ほぼ役に立たない感覚だが、人の『嘘』を見破る際に役に立つ。



体温感知能力について (表グレアム)

● 嘘を見破る

人は嘘をつくときに、眼球付近の体温から上昇する。

グレアムは短期大学で犯罪心理・児童心理学を中心に学び、ヘルシンキの特別捜査課で捜査官兼カウンセラーとして職務に就いていた。

そして盲目の為、声の抑揚から心の機微を読み取る事に長けている。

グレアムが人と会話している際、『目元の体温が上昇している』『早口だ』『つじつまが合わない』と感じたら、相手の言葉に『嘘』が含まれている可能性が高い。



● 応用編

後編の舞台になる監獄街。監獄街の人間は全て罪人であり、グレアムの犯罪心理で言うところの『記憶の隠し部屋』を全員が持っている。

犯罪者にとって一番恐ろしいのは、警察の尋問でも、名探偵の存在でも、共犯者の存在でもなく、『罪を犯した自分の記憶』であり、『発狂』と『自殺』意外に、それから逃れる術はない。よって犯人の頭が良ければよい程、記憶の隠し部屋に『罪の記憶』を隠し、欠けた現実をアリバイで埋め現実との整合性を保つことに細心の注意を払う。

それに耐えられない状態を『良心の呵責』といい、記憶を持ち続ける限り苦しまなければならないので、やがて人に話してしまいたいと思うようになる。

※1 キリスト教徒が、聖職者の前で罪を懺悔する『告解』。それにより、罪人が許された気分になるのも、『話すことによって、記憶の隠し部屋ごと消える』ように感じる心理から。

※2 不良少年が、第三者に悪事を話したがるのも、その心の呵責を『俺は他の少年達とは違う』という優越感で打ち消したいからだとグレアムは考えている。

この心理と、監獄街の規則を活用することで、監獄街の中で対処に困る厄介な相手を、会話だけで始末することが出来る。

『ルール1:嘘をついたら、血液中に打った薬品がそれを関知し破裂する』
『ルール2:相手が打ち明ける以外に、過去・罪状を聞いてはならない』

ルール2の、『罪状・過去』に該当するものが、街人全員の『記憶の隠し部屋』の中に入っている。なので罪人達は、心のどこかで、これを人に話してしまいたいと思っている。

グレアムは、上記の心理・街のルール、体温関知能力・誘導尋問、の4つを使い、相手から『嘘』を引き出し自爆させる。(下は会話による例)



【1、相手に取り入り、ルール2を言わせる口約束をする】

孤児院時代に役者をしていたグレアムは、演じるのが上手い。『相手から見た、こうあって欲しい自分』を会話の中で敏感に察知し、『理想の理解者』を演じながら、相手に理解と共感を示す。

徐々に相手は、『この人物に自分の罪を言ってしまいたい』という感情を持ち始める。

そこでグレアムは、相手の口から「今、話す・聞かせてやる」などの言葉が出てくるように、上手く会話を運んでいく。※具体的な時間を言わせるのが望ましい。

【2、目の前で良心の呵責を引き出す】

グレアムはその直後に、監獄街の管理職しか知らない、『街が存在する本当の理由』と、その事柄の対象は『罪状が明らかになった者からである』ということを話し出し、相手に恐怖と共に『隠したい』という気持ちを再び持たせる。

だが言わなければ、先ほどグレアムに言った「今、話す」という言葉から「嘘」になり、自爆してしまうので、言わないわけにはいかない。しかし言いたくない。

【3、体温関知能力を駆使し、誘導尋問】

グレアムは監獄街の保安官で、あらかじめ街の全犯罪者の罪状を把握している。よって相手がそれに行き着くように、関連したことをそれとなく何度も繰り返して言い、相手を揺さぶる。

そこで時間が経過し、相手の言った「今」が「今」ではなくなり時間切れで自爆か、相手が苦し紛れの嘘をつき自爆することを狙って、グレアムは相手の血流・温度の変化を見ながら、ひたすら痛い部分をつつき回し、誘導尋問を続ける。

【4、相手が嘘をつき、自爆】

監獄街で起きる厄介事は、保安官という立場と体温感知能力(タイポサミア)、誘導尋問で対処できるので、グレアムはほぼ丸腰で物騒な街を歩いている。


● 対処法

「グレアムに喋らせない・グレアムと直接話さない」こと。遠隔からの電話や、グレアムを除く周囲とのやりとりなら筆談など。


記事分類管理人の雑記拷問男



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