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DERIVATIVE WORK

蒼鋼のドラグーンの二次創作です。

第八話 最終決戦!インテリVSワイルド!

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――獣という概念がある。

人より強く。
人より速く。
人より残酷。

殺し喰らう事に長けた強靭種。
人は理性を得て野生を捨てた。

武器を持たない純粋な闘争において人間が獣に勝てぬのは自然の摂理だろう。

――故に

「潰す」

――故にこの誓いは死刑宣告。

「潰すぞ、地獄おじさん」

血のリングに狼の誓いが響く。

「まさか、やつらがやられるとはな」

ミステリオは拳を握った。
握った拳からはダクダク血がにじみ出ている。

ネトラレ・リザード。
ビッグマラー。
アナライズアナル。
ゴールデンボール。

暗黒ギアレスを支えた朋友である。

「地獄おじさん……許さん」

ミステリオ・ジャスティスウルフが吠え猛る。

「正義の光よおおぉぉ!」

光がミステリオ・ジャスティスウルフを包み込む。

「オオオオオオオオオ!!じごおじいいぃぃ」

――狂気の光だ!!

「貴様は俺には勝てぇぇぇん!!」

吹き上がるエネルギー。
満月の狼の力は今や最高に達していた。

「うおおおぉぉ、溢れるぅぅらああぁぁぁ!!」

否、尚も高まり続けるパワーはその「最高」すらも逸脱しつつあった。

四天王達が戦い没した時のエネルギー。
暗黒四天王を突き刺しリングを成すという狂気の所行がミステリオに天井知らずの狂気を上乗せしていたのだ。

月は狂気。
月は狼。
地獄四天王が謳いし変態狂気。

狂気と狂気が相互照射され、膨れ上がる力の波浪。

天井知らずの狂気は凶気となり比例して膨大な力が膨れ上がる。
故に変質するのだ。

「はあああぁぁぁぁ」

狼を越えた狼。
ウルフレスラー、ミステリオに在らず

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

神をも喰らう暴虐の獣
――フェンリルレスラー、ミステリオ!

故に強靭。
故に強大。
ミステリオ・ジャスティスは倒せない。

「待っていろ地獄おじさん。貴様がおじさんで……人である限り、正義の獣は倒せぇぇぇん!!」

獣と光の完成種が――地獄を焼き尽くすべく、出陣する。



――時は夜。
――場所はミステリオのお家。

そこにはリングがあった。

四つの柱があった。
四つの柱は四つの人間だった。

人間が突き刺さっている。

ネトラレ・リザード。
ビッグマラー。
アナライズアナル。
ゴールデンボール(一セット)

その四人が突き刺さっている。

突き刺さる数多のおじさんが描く地獄絵図。

「おじさんパンデモニウム!!」

ここに完成するはおじさん万魔殿。

「否、完成ではない。このおじさん万魔殿にはあと一人のおじさんが必要なのだ」

屹立する地獄おじさんが相手のおじさんを見据えた。

「貴様だ、ミステリオ・ジャスティスウルフ!!」

気炎をあげるじごおじ。

「ようこそ!おじさん万魔殿!!」

「地獄おじさんんん!!」

ミステリオ・ジャスティスウルフから力が迸った。

「ネトラレ・リザードもビッグマラーも、アナライズアナルも、ゴールデンボールぉぉぉぉ」

地獄おじさんが吠える。

「すべて私が倒した」

地獄おじさんが猛る。

「ミステリオ、貴様がメイルと濃厚接触する最後のおじさんだ。ここで殺す!!」

「なるほど、合点がいったぞじごおじ(地獄おじさんの略)。あのゴブリンの関係者か」

「メルゥ!!」

地獄おじさんがメイル語で返す。
地獄おじさんは鼻をひくつかせる。

「プンプン匂う!!メイルの野グソが!! そびえ立つクソの匂いが!!!」

「俺の家にこんなイカれたリングを作るとはな」

「ミステリオ、貴様の家かどうかが問題ではない。野グソかどうかだ。ここはあのメイルが野グソをした所に相違ないな」

「ほぅ」

「プンプン匂う!!メイルのクソの匂いが。私の鼻にぃ!」

地獄おじさんは敷地の一点を指差した。メイルの野グソポイント。

「――そびえ立つクソ。それがメイルだ」

「貴様の嗅覚……獣を越えているな。その通り、地に埋もれながらもそびえ立つ。それがメイルちゃんの野グソさ」

「そこまで解してるなら是非も無し!! ハアアアアアァァ!!」

地獄おじさんの力が膨張する。

「メルゥと濃厚接触していいおじさんは今夜一人となる」

「!?」

気迫を漲らせ地獄おじさんはビシリと指を突きつけた。

「貴様の墓標をここにしてくれる!!」

常人なら向けられるだけで死にかけない殺気をぶつける。

「望むところおおぉぉぉ」

猛る戦意。膨れ上がる極大気迫。ミステリオの服が粉々になり、あらわになる鋼の肉体。

「「うおおおおおおおおぉぉ」」

猛りぶつかり合う両雄。

ミステリオと地獄おじさんの最後の決戦がはじまる。



「はああああぁぁ」

「くおおおおぉぉぉ」

ズガアアアアアアアアアン!!

拳と拳がぶつかり合う。

「はアアアアアァッ!!!!」
「フウウウウウッ!!!」

ブヴヴヴオオオォォォ!!

人と獣のぶつかり合いは超密度のエネルギー波を生む。
恐るべき力と力が衝突するううぅ!!

「ぐおおおおおおお」
「ぬうううううううう!!」

ぶつかり轟き合うマスラオ達の雄叫び。

地が粉砕される衝撃は両者の度外れた力をあらわしていた。

「この力はあああぁぁ、ミステリオオオ貴様アアアアア」

「この狂気この怒り今宵の俺は只のミステリオに在らず!! はアアアアアァ☆!!!!」

ミステリオから放出されるエネルギー。

「ウルフレスラーに在らず!!」

「ぐおおお」

メキメキィィっと地獄おじさんの肉体が軋みをあげる。
押されている地獄おじさんが!!

「フェンリルレスラーミステリオなりいいぃぃ!!」

「ぐわわあああああああぁ!!」

フェンリルレスラー、ミステリオ!!
凄まじい力が打ち放たれ、地獄おじさんに直撃する!!

「これがフェンリルレスラー・ミステリオの力だあぁぁぁ!!」

励起する暴力。

――全ては暴力が解決する。
そういわんばかりに唸りをあげる月の凶力が天井知らずに上昇する。

そして――

「フェンリル・ジェノサイドォォォ」

発動する必殺の魔技。フェンリルレスラーに宿りし暴走する月の魔力。

それを強引に集束させ意図的に更なる暴走を誘発。それによって引き起こされるのは力の大爆発は対象を塵殺するにあまりある。

「なにいいいぃいいぃ」

しょっぱなから出し惜しみなし。殺せる時に殺すという獣の本能に基づいたワイルドファイトは確かな戦果をあげたのだ。

「ぐわあああああああああ!!」

吹き飛ぶ地獄おじさん!!

打ち出された大砲の如く勢いで吹き飛んだ、リングを突き抜け大木を薙ぎ倒す。倒壊する木々が地獄おじさんに、瓦礫の如く降り注いだ。

「ファイヤーーーーーーーーー!!」

吠えるミステリオ。獲物を喰らった獣の雄叫びが地を震わせる。

会心の一撃、確かな殺戮の手応え。

「とったぁぁーーーーーーー」

喝采をあげるフェンリル。


だが――

「オオオオオオオオオオ」

地獄の雄叫びが響きわたる――

「なにぃいいいっ」

膨れ上がる殺気に瞠目するミステリオ。
瞬間――

「地獄シューティングタァァァァ!!」

顕現する地獄の流れ星。
流れ星の如く飛翔する地獄おじさん。
流星と化した地獄おじさんがミステリオに超高速で突っ込んだのだ!!

「ぐああああああぁぁぁっ」

獣の極点たるミステリオでもとらえきれぬスピードは凄まじい威力を弾き出す!!

「インテリィィィ!!」

猛る地獄おじさん。

「なめるなあああぁぁ」

吠えるミステリオ。
衝突する力と力。

「こ、こんなものぉぉ!!」

地獄シューティングスターを受ける
ミステリオが更に吠える。止まらない。

「インテリイイイイイィィっつ!!」

地獄の流星が光を増した。
出し惜しみなし。
おじさんは殺せる時に殺す。
地獄おじさんのインテリジェンスは判断する。
故に全力惜しみなし。
流星は更なる勢いを増す――

「こんなものおおおおぉぉ」

――ズドオオオオオォオオォォ!!!!!

爆発する。
衝突する魔力と魔力が爆発をおこしたのだ。
魔力爆発に粉塵が舞い上がった。

リングが煙に覆われる。
絶望的な視界不良。
常人なら、戦闘続行は不能。
しかし

「インテリィィィィ!!」
「ガアアアアアア!!」

攻撃がぶつかりあう。
視界がきかない中両雄は攻撃を的確に相手の急所めがけて攻撃を放つ。

ズヴォーーーーーー!!

破裂音じみた破壊音が響き渡る。
ゼロ視界の中、ノータイムで双方を的確に穿つ両雄。
いうまでもなく人間技ではない。

「インテリィィィぃ」

地獄おじさんの人間を越えたインテリジェンスがフェンリル・ミステリオを狙いうつ。

「がああああああっ!?」

フェンリル・ミステリオの野生を越えた野生が地獄おじさんを狙い打つ。

互いに叩き込んだ一撃のダメージは甚大であり常人なら数度死ぬレベルのダメージだ。

「ぐぁっ」
「ぐ、おっ……」

互いに一瞬意識が揺らぐ。
だがっ……

「はあぁっ!」
「ふううぅっ!」

共に必殺の追撃を放つ。

共に人域を超越せしマスラオ達が激突し……

ズガアアアアアアア!

楕円に広がる衝撃の嵐。
人間が消し飛ぶほどの衝撃に
煙が吹き飛んだ。

「――」
「――」

常軌を逸したインテリと野生の瞳が敵手をとらえた。

そして――

「テリテリテリテリイイイイイィィ!!!!」
「オラオラオラオラアアアアァァ」

大乱打が展開される。
突きが蹴りが突きが蹴りが。
互いを倒さんと展開される。

「くらええぇぇぇぇぇっ!!」

ズガアアアア。
フェンリル・ミステリオの一撃が地獄おじさんの眉間をとらえる!!
だがその時。

「かかったっ……なあああああ!!」

地獄おじさんの魔力が爆発する。
あえて必殺の一撃を受け、相手が勝利を確信した隙にカウンターを喰らわせるインテリジェンスストラテジー。このインテリ作戦で重要なのはわざと相手の攻撃を受ける事。
ギアレスにおいて重要事項。なぜ必殺の一撃を耐えられるのか、それはもちろん。

「インテリイィィィ!!」

――インテリジェンス。

努力と根性、そして筋肉が爆発する。

ガツううぅン。
頭突き。
地獄おじさんの鉄の頭部がフェンリル・ミステリオの頭蓋をゆらした。

「インテリィィィィ!!」
「ぐああああ!!」

恐るべき地獄の頭突きがフェンリルを強襲!!

「テリテリテリテリィィ!!」
「ぐおおおおおおお」

連打する頭突きの嵐。

「な、なんだその頭突きの威力は……なぜこんなっ」

強力なのだあぁ!

フェンリル・ミステリオの肉体は強靭そのものだ。無論それは頭部も含まれている。故にこれは異常なダメージィ!

「知ぃれた事おぉ!! この地獄おじさんのブレインはインテリの塊ぃぃぃ!!」

いきり立つジゴオジ(地獄おじさん)。

「シナプスがぁぁ脳細胞がぁぁ頭の密度がぁぁぁ違うのだあああぁぁ!!」

「なにいいぃぃっ!!」
「インテリイイィィィィ!!」

炸裂する渾身の頭突き。地獄おじさんの頭蓋からも血が吹き出る。反動がないはずがないのだ。自身へのダメージがないはずはないのだ。
根性でねじふせるというインテリジェンスによって地獄おじさんは爆走する。

「インテリジェンス・デストロイヤーーー」

旋回する地獄おじさん。
遠心力を利用して筋肉でぶん殴る。
インテリジェンスに満ちたラリアットがフェンリル・ミステリオを襲撃する。

「チエストオオオオオォォォ!!!」

直撃するインテリジェンスウエポン。

地獄おじさんのインテリスキルがミステリオを打倒する――かに思われたが。

だが……。

「俺は……負けええぇぇん!!」

ミステリオの凄まじい気迫が爆発。
彼は正義のレスラー。夢を背負いし光。断じて地獄おじさんのような地獄に膝を屈する事などできない。

「貴様、その力はああ!?」

「人が獣に闘争で勝てると思ったか!?」

「ジャスティス・フェンリル」

「なにいいぃぃぃ!?」

狂ったように漲る月の光。
瞬間――フェンリル・ミステリオの姿が消えた。

「そらそらそらそらあぁぁぁ!!」

必殺技ジャスティス・ミステリオが炸裂。フェンリルのスピードが最高に達する。

「ぬわアアアアアア!!」

絶叫するじごおじ。
視認できぬほどの超スピードの連続攻撃。

「ぬわああぁぁぁ見えぬぅぅなにももえみえぬううぬわああぁぁぁ」

「はーーはははははは!! これぞジャスティス・フェンリルの力ああぁぁ!!」

フェンリルの乱打ブロスをうちすえる。

そして崩れおちそうなブロスをつかん――

「ハァァァフッ!!」

奇声をあげフェンリルが飛翔する。

「いざここに地獄を粛清せん!!」

飛翔する二人のおじさん。

「さぁ受けろ、悪神喰らうーフェンリルの技を」

フェンリルおじさんが猛る。そして

「あそこを――メイルの野グソポイントを貴様の墓標にしてくれるぅぅううう!!」

「めるううううぅぅぅーーー!!」

混乱しメルゥ語を発する地獄おじさん。だが遅い、全てが遅い。

「ファイヤーーーーーー」

フェンリルが加速。
メイルの野グソが埋まった場所へ地獄おじさんを突き刺すべくきりもみしながら地に迫る。

「に、匂う!!」

野グソが近づいてる☆
ひりだしたメイルの野グソが目前に!

地獄おじさんのインテリジェンスが覚悟を決めろとささやいでいる。

「終わりだああぁぁぁぁ」
「めるううううううぅぅ!!」

ズガアアアアアアアアアア!!

そして炸裂するスクリューパイルドライバーー。

ブロスは頭からスクリューパイルドライバーを受け、地面にぶっささった。

「ぐああああああぁぁ」

めり込む地獄おじさん。
そして――

(こ、これは)

メイルの野グソの――匂い。

「ぬわアアアアアアアアアアアア」

(尋常な臭さじゃないぞぉ☆)

さすがは……メイルだ。

去来する喜びを胸に地面に突き刺さった地獄おじさんの足が止まる

「終わりだ、地獄おじさん。貴様は強かった……だが間違ったつよさだった」

ミステリ尾は息を吐いた

貴様が突き刺さった地面はメイルが野糞をした場所。くその臭いとともに地獄へかえるがいい。

地面に突き刺さった地獄おじさん。
弔いの言葉をなげるミステリオ。

「クーーククク!! ハーーーはははは!!」

そして狂ったように勝利のかいさいをあげるフェンリル・ミステリオ。
それは原初の闘争を制したという圧倒的な喜びだった。

「とったどぉぉぉぉぉ!」

天に刺されといわんばかりに豪腕を突き立てた。

「見ているか我が盟友よ。
 ネトラレリザード!
 ビッグマラー!!
 アナライズアナル!!!
 ゴールデンボール(一セット)!!!!」

友の名を呼ぶ。そして――
「地獄のストレンジャー地獄おじさん!!!!!このフェンリルミステリオが――」

快哉が、野生の雄叫びが――

「討ち取ったりぃぃぃぃぃぃ!」

世界を震わせる。

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