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DERIVATIVE WORK
蒼鋼のドラグーンの二次創作です。
DERIVATIVE WORK
第三話 戦慄!ビッグマラーVS美女軍団!!天よりあらわれし地獄のおじさん!全てを断つ!!
《 前のページへ | INDEX | 次のページへ 》――時は夜。
――場所は無人のプロレス会場。
――そこにいるのは一人の男。
「マラー〜〜……」
気炎をはく男。
その男はビンビンだった。
暗黒ギアレス、四天王が一人ビッグマラー。もちろんおじさんである。強力な力をもったおじさんだ。
闘気がビンビン。
マラもビンビンだった。
その威圧たるや尋常ではない。
その立ち振舞いは平時ながら一分の隙もない。
彼は暗黒四天王が一人、ビッグマラー。
幾多のギアレスラーを潰してきた歴戦のギアレスラーである。
今宵、謎の者に呼び出され、リングに一人屹立する。勃起する存在感。開戦を今か今かとビンビンにまちわびる。
四天王を屠った地獄おじさんとのIKUSAを前に、マラーの闘気はビンビン一直線。
だが――
「邪魔者を掃除する必要があるマラぁ〜」
予定にない来訪者の気配に、マラーがいきりたつ。
「見つけたぞ! ビッグマラー!!」
あらわれたのは怪しおじさんにあらず。
それとは真逆の――。
「我らオルター部隊!」
――美女軍団。
ヴァルバの将軍ドラゴ・ガトラーの配下の女達だった。
立ち並ぶ者達がいた。
「オルター部隊……あのドラゴ配下の美女軍団か……」
オルター部隊の女達から発せられる濃厚なフェロモン。
女達の色気はムンムンであった。
「ギンッ!」
ビッグマラーがいきりたつ。
マラーが巨大になる。
「っ!?」
年少のオルター部隊の女、年若いが豊満な肉体をした少女がマラーの様子に後ずさった。
「おびえる事はないわ、アローナ。敵は変態よ!」
「は、はい。すいませんオウカさん」
お姉さんという雰囲気のオルター部隊の女がアローナと呼ばれた年若い少女をいさめた。
「ほぉっ、オルター部隊の中でも経験に差はあるようだマラァ……」
ギンッ!
マラーが興奮する。
「我らオルター部隊!」
「全ては我が主のために!」
「我らオルター部隊は全てをドラゴ様に捧げた身よ!」
「だが調教された回数に差はあるもよう。俺のに反応しないそこのオウカとやらは、かなり将軍に調教されてるよぉだなぁ」
「っ!!」
今度は、セクシーお姉さんのオウカが息を飲んだ。将軍がオルター部隊に行う濃厚な訓練調教。元セクシー系グラビアイドルのオウカは将軍から多くの調教を受けている。
スタイルがやたら豊満だが新人のアローナとの経験の差は歴然。ビッグマラーの鋭い眼光、それは筋骨隆々の肉体とは裏腹に鋭い観察眼には深い知性が宿っていた。
「まらぁぁ!!」
美女軍団が発する色気にいきり立つ。
「こ、この力は……」
格の違いに戦慄するオルター部隊。
このビッグマラーに自分達は勝てないと、本能的に解悟してしまう。だが――
「恐れるな!こんな変態を放置していては、大きな禍根となる!」
「この都市にとっても、そして――」
「ドラゴ様にとっても放置してはいけないわ!!」
戦闘態勢をとる、美女軍団。
確かに、マラーに力では大きく劣るが美女軍団の特性は個の力ではない。
――数の力。
ブルンブルンブルンブルン!
一斉に躍動する美女軍団。
その有様は殺気に満ちながらも、扇情的だった。
「ほほぉ、やはり凄まじい色気だ。あのゴブリンなどと比べるべくもない」
息を吸うようにゴブリンをディスりつつ、マラーがマラ力(新用語)を高める。
巨乳軍団、そういってもいい。あの初々しい反応をしたアローナという少女も爆乳という、ロリ爆乳という有様だった。
「オルター部隊、その肉体はグラマラスでとってもクリーミィ……そんな美女達を配下に従えられる将軍は特別な存在なのだろう……しかしこの戦い――」
「はああぁぁぁ!!!」
「ドラゴ様のために!!」
「ドラゴ様のために!!」
主への忠誠をグラマラスな女体に宿し、美女軍団が襲いかかってくる。
ギンっ!
さらにマラーが屹立する。
「勝つのはもちろんこのビッグマラー!!なぜなら私もまた――」
「くらえええぇぇ!!」
至近する美女軍団。屹立するビッグマラー、美女とマラーがふれあう瞬間。
「特別な存在だマラーーーー!!」
ビッグマラーに返り討ちにあったオルター部隊の女達が苦しげに喘いでいる。
爆発するビッグマラー。
「きゃああああああぁぁぁっ!!」
瞬間、オルター部隊がふきとんだ!!
「な、なんて力!!」
息を飲む美女軍団。
「格の違いを!マラのあるなしの違い、教えてやるまらああぁぁぁぁ!!!」
◆
「うっううぅっ……」
「あっ、あっ、あっ……」
横たわる美女軍団。
「見参!!」
大音声が響く。
大音声が、マラーの昂ぶりを沈めた!
「なにやつ!!」
サプライズ。
「そこから先は18禁!!そこから先はダウンロード販売でやってもらう!!」
「なにいいいぃぃぃ!!」
「ビッグマラーよ!!この健全なる地獄おじさんが相手だ!」
はああぁぁぁぁ!!
「何者だマラ!どこだどこにいる」
「ここだああぁぁぁぁぁ!!」
「あ、あれはっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ヘリがとんでいた。
「ぬううううぅぅ!ヘリコプターの上で腕をくみ!我がマラを見下ろすとはなんたる不遜!なんたる怪しさ」
ビッグマラーの視線は天空のヘリに向けられた。無理もない、そこにいたのは明らかに変態だったのだ。
そこに屹立するのは、一人の仮面を被ったおじさんだった。
「我は地獄おじさん!!」
仮面を被り長い髪を振り乱し、一人のおじさんが吠える。
地から炎が燃え上がった。
「メイルと濃厚接触するおじさんを裁くものなり!!!」
「マラーーーーーーー!!」
いきりたつビッグマラー。
ヘリコプターであらわれた地獄おじさんへ戦意をたぎらせる。
四方に吹き出した炎はビッグマラーと地獄おじさんを取り囲む。
「そこが貴様の死のステーージだ!はああぁぁぁ!!」
交差する視線。
そのおじさんと対峙するものがいた。
それは――。
「我は地獄也!我はインフェルノ也!!メルゥと濃厚接触をする事を許されたただ一人のおじさん也!!
そしてええぇぇ」
びしりと、暗黒プロレス四天王が一人に指をつきつける。
「貴様らメルー濃厚接触者は地獄に落とす者だああぁぁぁぁぁ!!」
そして――
「死合開始だあぁぁぁ!!」
――おじさんが飛ぶ。
「と、とんだああああぁぁぁ!!」
さしものビッグマラーも驚きを禁じ得ない。
地獄おじさんがヘリから跳躍した。
高所からの自由落下。
その大胆さにビッグマラーもちじこまりそうになる。
「ま、マラぁぁ!!」
驚くビッグマラー。
落下する地獄おじさん。
超高所からの自由落下は一歩間違えなくても墜落死だ!
「インテリイイイィィィ!!」
おじさんが叫ぶ。
瞬間、パラシュートがひらいた!!
「ぱ、パラシュートだと!!」
パラシュートを使った入場!
「我はインテリ!高所からの落下にはパラシュートを使うのだ!」
「パラシュートを使う頭脳プレイ!どうやら、認めざるをえないようだな!そのインテリに偽り無しとおおぉ!!」
パラシュートを使い自由落下する地獄おじさん。
高所から飛び降りる時はパラシュートを使う!
みとめざるをえまい!この地獄おじさんは――
「貴様はインテリだとなぁぁぁ!」
「試合開始だあぁぁ!!!」
瞬間、地獄おじさんがパラシュートを燃やした。
地獄から噴き出す炎がパラシュートを燃やし尽くしたのだ!!
「なにいいいぃぃ!!!」
文明の利器をあっさり投げ捨てたインテリレスラーを前に、マラーが驚愕する。
「インテリイイイイィィ!!」
加速するおじさん!
その落下先は――ビッグマラーー!!
落下地点は計算されている――ビッグマラーの位置へと。凄まじいインテリぶり。だが――。
「マラあああぁぁぁぁ!!!」
迎え撃つマラーとて尋常ではない。
瞬間、ビッグマラーが猛り地を蹴り砕き飛翔した。
落下する地獄おじさんを迎え撃つべく天をかけるマラとなる。
「インテリイイイィィ!!」
「マラアアアアアァァ!!!」
至近するおじさん!
それを見たオルター部隊の美女達は――
「ふせろおおおおおおぉぉぉぉ!!」
泣き叫ぶように一人が叫んだ!
ズガアアアアアアアアアアアアン!!
瞬間、ふきあれる衝撃波。
「きゃああああああぁぁぁ!」
その衝撃に吹き飛ぶ美女軍団。
超高速でぶつかりあるおじさんとおじさんの衝撃波!
「はっはああぁぁぁ!!」
滾る地獄おじさん!!
「まらああぁぁ!!!」
勃起するビッグマラー。
――地獄おじさん。
――暗黒四天王 ビッグマラー
交差するラリアットとラリアット!!!
男と男の腕がぶつかる!!
「覚悟しろビッグマラー!!メイルとの濃厚接触おじさん!!!貴様をここで」
殺す!!
「マラアアアァァァ!!」
猛り勃起するビッグマラー!!
既に鉄火場逃げ場なし。
ここに地獄おじさんと暗黒四天王が一人、ビッグマラーと地獄おじさんの死闘が幕を開けた!!